国内 200 カ所以上の拠点に置かれている 8,000 台の店舗システム端末の集中管理を実現
課題
大手旅行代理店のお客様は、国内 200 カ所以上の拠点に置かれている、8,000 台の店舗システム端末の管理をベンダーに委託していましたが、以下のような課題に直面していました。
- 端末の把握と資産管理
- 棚卸の際に部署毎にライセンス管理をしているので、ハードウェア/ソフトウェアの情報を全体で管理できていない
- 情報システム部門が把握していない端末が存在する
- パッチの適用と管理
- 業務委託をしていたベンダーからパッチ適用のレポートが提出されるのに、3 営業日以上かかる
- 提出されたパッチ適用レポートが正確ではなく、実際はパッチがまったくあたっていないケースも存在した
- 社内ポリシーの遵守
- 拠点数が多く、社内標準のソフトウェアを迅速に配信することが難しい
- 拠点数が多く、社内標準のポリシーを迅速に反映させ、遵守状況を維持することが難しい (レジストリ情報の参照/変更など)
これらの課題を解決するために、HCL BigFix の導入を決定。さらに、ベンダーに委託していた店舗システム端末の管理作業を、内製化されました。これにより、安全、効率的なエンドポイント管理を実現し、さらに管理にかかるコストや管理者負担を軽減することができました。
課題 1 – 端末の把握と資産管理
- 200 カ所以上の拠点にある8,000 台の管理対象端末の情報をリアルタイムに収集、レポート出力ができるようになった
- ネットワーク上に存在する BigFix 未導入端末 100 台程度を検出し、社内の端末を正確に把握できるようになった
課題 2 – パッチの適用と管理
- PC8,000 台について数 10 万個の未適用パッチを把握、2 ヶ月で端末の 90% 以上にパッチ適用を完了
- パッチ適用率を WEB レポートで把握し、即時に対応できるようになった
- パッチ適用業務をベンダー管理から自社管理 1 名体制(専属ではなく、一部業務)に変更
- 年間、数百万円のライセンスおよび運用コストを削減
課題 3 – 社内ポリシーの遵守
- 簡単な配信タスク作成により、共通アプリを迅速に展開できるようになった。8,000 台のうち 90% 以上の端末に対して、たった 3 日でのサイレントインストールを実現
- 簡単なレジストリ編集タスク作成により、同じく 8,000 台のうち 90% 以上の端末に対して、たった 3 日で共通ポリシー設定を反映
HCL BigFix には、安全、効率的にエンドポイントを管理し、さらに管理業務にかかるコストや管理者負担を軽減できる、いくつもの特長があります。以下はその一例です。
- 細いネットワークでも帯域制御により確実にパッチを配布できる
- OS だけでなく幅広いソフトウェアパッチを配布対象としており、かつパッチ配布に伴う複雑な作業を自動化できるため、運用コストを大幅に削減できる
- 能動型エージェントにより、配信処理回数を低減し、リアルタイムのセキュリティ状況を確認できる
- 各拠点に専用のサーバーを置く必要がなく、一部の管理対象をリレーとすることで管理できる
このような特長が評価され、国内でも、金融機関やサービス業の端末台数 200 台レベルのお客様から、電気機器メーカーや自動車部品メーカー、SNS サービス業の数万~数十万台レベルのお客様まで、BigFix の導入が広がっています。
HCL BigFix はデスクトップ、ノートPCやサーバー、モバイル端末など、企業が管理する各種端末に対し、パッチ更新、ソフトウェア配布、セキュリティ設定やインストールされているソフトウェアの把握といった、IT 資産管理などを一括して行える、統合エンドポイント管理ソリューションです。