DeepSeek and Beyond: Why AppSec is Your Secret Weapon in the Cyberwarの翻訳版です。
2025年3月12日
Muskan Khan
HCL AppScan プロダクトマーケティングマネージャー
ITイノベーションはビジネスを新たな境地へと押し進めています。その一方で、飛躍するたびに新たなセキュリティに関する脆弱性のリスクも増えています。
新技術が登場するたびに攻撃対象が拡大し、サイバー犯罪組織に狙われる可能性も増加しているのです。
その例として注目されているのが、中国のAIスタートアップのDeep Seekです。
大規模言語モデル(LLM)の開発で話題となった同社は、サービス開始からわずか1週間後、大規模なサイバー攻撃の被害を受けました。
「大規模かつ悪意のある攻撃」は、アプリケーション層に存在した脆弱性を狙ったものであり、新規ユーザー登録機能がダウンし、ユーザーからの新規アクセスができなくなりました。
Deep Seekは、顧客向けポータルから社内システムに至るまで、アプリケーションを中核に据えたビジネスを展開しています。
そのため、同アプリケーションはサイバー犯罪の標的となっており、わずかなセキュリティ上の抜け穴が機密情報の漏洩を引き起こし、深刻なリスクへとつながる恐れがあります。
特にDeepSeekのようなスタートアップ企業は、事業拡大のタイミングで最新技術特有の脆弱性に直面しやすくなります。
これはスタートアップだけの問題ではなく、大手企業においても同様に深刻なリスクが存在しています。
そのため、最高情報セキュリティ責任者(CISO)は絶えず変化する脅威の中で、自社システムの安全性を維持する必要があるのです。サイバー攻撃の状況が絶えず変化する中、CISOの役割はますます困難になっているといえるでしょう。
新たに公開されたホワイトペーパー『リスクからレジリエンスへ:CISOが歩むアプリケーションセキュリティの道(英語)』では、サイバー攻撃の戦術から脆弱なシステムの保護という時間のかかるタスクまで、今日のセキュリティリーダーたちが苦慮している課題と優先事項について詳しく解説しています。
また、各業界におけるサイバー攻撃に関する主要トレンドを把握し、アプリケーションセキュリティに焦点を当てることで、CISOが組織のセキュリティに対するリスクに対して強化できるかを解説しています。
このホワイトペーパーでは、HCLTechとPonemon Instituteが共同で実施した調査に基づいており、最新の動向を得ることができます。調査対象者は、金融サービスや通信、小売、ヘルスケア、製造といったさまざまな業界におけるCISOに加え最高情報責任者(CIO)、最高技術責任者(CTO)など含む1,500名のサイバーセキュリティ専門家から得られた情報をまとめたものです。
ホワイトペーパーの主なハイライトは以下の通りです。
これらの数字は、CISOをはじめとするセキュリティリーダーの方々が、堅牢で拡張性の高いセキュリティ・ソリューションに対し、投資する必要性を急務と捉えていることを示しています。
増大する課題に直面し、多くの企業がタスクの一部を自動化し、セキュリティプロセスを簡素化できる革新的なソリューションを積極的に模索しているといえるでしょう。
DeepSeekのような事例は、どれだけ技術的に革新的な組織であっても、セキュリティリスクを軽視できないことを明らかにしています。
攻撃が起こるのを待つのではなく、開発初期段階からアプリケーションセキュリティに重点を置くことが重要ということです。
HCL AppScan のようなソフトウェア・ソリューションは、アプリケーション・セキュリティに対するより積極的なアプローチを CISO に提供し、脆弱性の迅速な発見と効果的なリスク管理を簡潔にします。
サイバーセキュリティ戦略にアプリケーション・セキュリティ・テストと態勢管理を加えることで、CISOは修正作業にかかるコストや時間を大幅に削減し、組織全体のセキュリティレベル向上を実現できるといえるでしょう。