英語版ブログに「Why You Need to Upgrade to Sametime v11 Right Now」という記事が掲載されました。以下はその翻訳版です。
今すぐSametime 11にアップグレードする必要性の理由
2020/1/17
サポート終了したバージョン(8.0.x、8.5.xのお客様、私たちはあなたを探しています!)をお使いでしょうか、あるいは、Sametimeのデプロイメントを単純化したいとお考えでしょうか(Sametime 11ではDB2とWebSphereを取り除かれています)。すべてを非常に簡単にするために、アップグレードする上位3つの理由を示します。
Sametime 8.xはサポートが終了しており、最新バージョンはSametime 11です。11からはHCLブランドになり、IBMに依存せず(DB2なし、WebSphereなし)、64ビットOS (WindowsとLinux) をサポートしています。Sametime 11クライアントはNotes 11にはじめから組み込まれています。多くのUXモダナイゼーション、サーバーとクライアントのインストールの簡素化がなされており、Dockerでサポートされるようになりました。
また、Zoom、Webex、GoToMeeting、Jitsiなどサードパーティの会議機能との統合だけでなく、メッセージをすぐにすべてのクライアント(デスクトップ、モバイル、ブラウザー)で同時に送受信できる永続的なチャットも提供しています。また、最新のWebクライアントも利用できます。Reactを使いゼロから構築した新しいSametime Webクライアントは、モダンで軽量、高速です。これは、単独で動作するように設計されているだけでなく、近日公開予定のシン・クライアントに含まれるように設計されています。この新しいWebクライアントは、新しいHCL製品の設計ガイドラインに準拠しているため、UXはシンプルで整然した形になっています。
はじめに
2つの言葉:展開と移行。
デプロイ:Sametime 11のインストールおよび管理ドキュメント(製品リリースに付属)の説明に従ってHCL Sametime 11をデプロイし、環境設定、およびSametime Community Serverのカスタムポリシーと構成を再作成します。
Sametime 11クライアントを使用して、ユーザーをSametime 8.xおよび古いクライアントから新しい11リリースにアップグレードします。
移行:Sametime 8.xリリースと比較したSametime 11のコア・アーキテクチャーと設計の変更により、Sametimeサーバーのインプレース・アップグレードを実行することはできません。代わりに、Sametime 11を別途、デプロイする必要があります。そして、ポリシーを管理し、環境設定と製品のカスタマイズを再作成します。こうすることで、ユーザーはSametime 8.xの利用を継続できます。Sametime 11デプロイメントを実稼働で使用する準備ができたら、クライアントをSametime 11にリダイレクトし、Sametime 8.xデプロイメントをシャットダウンできます。
最良の結果を得るには、別個のコンピューターを使用してSametime 11サーバーをホストします。別個のコンピューターをデプロイすると、ポートの競合が発生せず、各サーバーのリソース要件が軽減され、Sametime 11デプロイメントで問題が発生した場合であっても、バックアップとして既存Sametimeサーバーを維持しておくことができます。
移行の計画
OSに必要な更新を確認し、必要に応じてハードウェアを更新します。2つの異なるディレクトリー・タイプ(LDAPとDomino)を確認します。Dominoディレクトリー、あるいは Domino ディレクトリーのいずれかを選択します。変更した場合は連絡先リストの移行が必要になります。
訳者注: これまで WebSphere Application Server を使っていた関係上、LDAP ディレクトリーが必要でしたが、V11では Domino ディレクトリーもサポートされるようになりました。
新しいシステムを並行して構築する、移行のベスト・プラクティスに従うことをお勧めします。同じコミュニティーの一部として新しいシステムを構築した場合は、ファイアウォールでの1516のブロックを使ってユーザーを分離してテスト環境と通常環境の混乱を防ぐようにします。
訳者注: 「ファイアウォールでの1516のブロックを使ってユーザーを分離する」意味について。同一コミュニティーの Sametime Community サーバーは相互にサーバーを認識し、ポート1516を使って通信を自動的に行います。1516を閉じることで、独立したCommunityサーバーとして機能し、分離したサーバー環境でテストを行うことができるようになります。
vpuserinfo.nsfが複製されていることを確認するか、カットオーバー時にコピーを計画してください。11がテストユーザーに対して機能していることを確認したら、DNSの設定変更とキャッシュのリフレッシュを実行して、既存のユーザーが次回のログイン時にシームレスに新しいシステムに移動するようにします。何かがおかしい場合は、DNSを使用して元に戻します。
連絡先リストの移行:Sametime 8.xおよび9.xの連絡先リストは、vpuserinfo.nsfデータベースに保存されており、新しいSametime 11環境に複製または移動できます。これにより、ユーザーはSametime 11で既存の連絡先リストを再構築する必要がなくなります。
ポリシーの移行:必要に応じて、8.xおよび9.xデプロイメントのpolicy.user.xmlファイルを使用し、現在のポリシーを新しい11環境ポリシーxmlファイルにコピーできます。
切り替え
実稼働用にSametime 11デプロイメントに切り替える場合、Sametime DNS設定を変更して、ユーザーを新しいデプロイメントに誘導します。
すべてのユーザーがいつでも優先デプロイメントのみにアクセスできるように、Sametime 8.xデプロイメントからSametime 11デプロイメントへの切り替えを順番に行う必要があります。Sametime 8.xデプロイメントのDNS設定を削除したら、すぐにSametime 11デプロイメントに設定して、ユーザーのダウンタイムを最小限に抑える必要があります。
Sametime 11デプロイメントで、ユーザーが新しいデプロイメントに自動的にアクセスできるように、DNS設定をSametime 8.xで使用される値に変更します。
Sametime 8.xサーバーをシャットダウンします。Sametime 11デプロイメントが適切に機能していることが確認されるまで、機器をリサイクルしないでください。
2020年には何が来るのですか?
1つは、ユーザーが組織外の「ゲスト」を招待して安全なコラボレーションに参加できるようにするHCL Connectionsとのシームレスな統合です。また、Sametimeコミュニティ間の連携の強化、およびConnections、Verseなどとの統合の強化も検討しています。2020年半ばに予定されている最新のHCL Sametime Meetingsオファリング(オーディオビデオを含む)があります。また、継続的なユーザーエクスペリエンスの近代化に加えて、Connectionsとのシームレスな統合を通じて、コミュニティベースのチャットチャネル、ファイル共有なども検討しています。
重要なリソース:
いくつか情報がたまってきましたのでお知らせです。
P.S. 「Notes/Domino 11、Sametime 11、AppDev Pack 1.0.3 がリリースされました」のエントリーに各種稼働要件を追記しています。
一度にたくさんのことがやってきて、なにか書き始めてよいものか。
まずは、昨日のイベント HCL Software Digital Solutions、東京 Factory Tour 4 へのご参加をありがとうございました。また、夜の Live from Tokyo December 4: Major Product Launches の視聴をありがとうございました。
詳細を順次掲載していきますが、その最初として Digital Solutions の General Manager からのご挨拶を掲載したと思います。英語版ブログ記事の翻訳版です。
待ち望んでいた瞬間:HCL Domino 11、Connections 6.5、およびSametime 11の全世界リリース
2019/12/4
皆様、準備はできていますでしょうか?私たち全員が待ち望んでいた瞬間が今ここにあります。Domino、Connections、Sametimeの最新バージョンのグローバル・リリースです。
Domino 11は、次世代アプリ開発への「発射台(カタパルト)」となります。Connections 6.5はユーザーの利用を促進し、Connectionsの将来のリリースの起点となります。Sametime 11には、より洗練された新しいユーザーエクスペリエンスがあります。
これらの製品は単なる「製品リリースのお知らせ」以上の意味をもっています。我々HCLのお客様へのコミットメント、およびポートフォリオ全体の近代化と革新への決意を込めた大きなマイルストーンを表しています。
興奮は世界中に広がっています。 12月4日、本日、東京から生放送を行っており、世界中から数千人のお客様、技術者、リーダー、開発者、管理者が参加しています。インドからアリゾナまで、当社の本社、会議センター、さらにはカラオケバーで、この打ち上げの視聴者をホストしているほぼ50のビジネスパートナーがいらっしゃいます。
今回、これらの製品では重要な技術的進歩を遂げました。発表できることを誇りに思います。
Domino 11は、私たちの使命(Mission)に基づいて構築されています:Apps that run your business (ビジネスを推進するアプリ)
Connections 6.5には、ユーザー利用を促進する強力な新機能が加わり、今後のリリースの基盤となる新機能が追加されています。
Sametime 11は、すべてのデバイスでセキュアなチャットを提供します。
私たちのお客様へのコミットメントである、絶え間なく革新と近代化、そして新しい価値を提供し続けることを、これらのリリースで実現できると考えています。これで終わりではありません。数年先の次のメジャー・リリースに向けた出発点です。私たちはわくわくしながら、皆様と一緒にこの旅を楽しんでいます。皆様がどのようにお考えになっているか、そのご意見を伺いたいとうずうずしているところです。
Richard Jefts, General Manager, Digital Solutions, HCL Software