旧 IBM WebSphere Portal / Web Content Manager が、2019年9月30日、HCL DX としてリリースされました。
DX とは Digital Experience を省略したものです。Portal と聞くと、会社や組織のポータル・サイトを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。WebSphere Portal Server が登場 (2001年3月) したポータルの黎明期、ポータルと言えば一方的に情報が提供される場所であることが殆どでした。20年弱が経過して、Web ブラウザーでできること、カバーできる範囲は格段に増しました。HCL でのリリースにあたって、広範な用途に対応できるプラットフォームにふさわしい名前が採用されました。
今回のリリースでは、HCL DX 9.5 と HCL Portal Server 9.5 の2種がリリースされています。前者は Web Content Manager も入ったもの。後者は入っていないものです。これまでとの一貫性維持の観点から Portal Server は残されています。
時代に合わせて 9.5 では Docker & Kubernates がサポートされ、OpenShift のイメージが用意され、デプロイメントが格段に改善されました。
同様に、時代にあったテンプレートが加わり、「今風の」サイトを手軽に作れるようにもなっています。
HCL では 9.5 に続いて、2019年末までに 9.5+、2020年には 10 を出す予定です。ご期待ください。
参考: 製品ドキュメント: https://help.hcltechsw.com/digital-experience/9.5/welcome/wp95_welcome.html